
第1回ポケカプレゼンオフ、閉幕いたしました。
ありがとうございました。
発表者それぞれのバラエティに富んだ発表により、わけのわからない有意義な時間となりました。
主催なにものかより報告いたします。
●プレゼンオフとは
勝手にざっくりまとめると「大人のなんでも発表会」。
ある程度ジャンルを絞って自分の好きなテーマで自由にプレゼンするという遊びです。
濃いめのオタクがいる界隈でぽつりぽつりと企画されているようです。
●プレゼンオフのよさ
喋るだけで聴くだけ。
これだと何が楽しいのかわからないかと思います。
事実、自分が体験してみるまでは僕もそう思っていました。
が、これが想像を遥かに超えて楽しい。
1つめは、プレゼンという形式のよさ。
ざっくばらんに話し合うのではなく、1人がまとまった時間フリーで話すことによって、より自由なテーマをより深く掘り下げることができます。
2つめは、オフラインという形式のよさ。
音、映像、時間、空間などの三次元的な要素をフルに使っての発表は、ブログなんかで発表するのに比べると情報の鮮度や伝わる熱量が段違いです。
3つ目は、オムニバス形式のよさ。
興味に合わせて情報を取捨選択していたのでは到底知ることのできない、まだ知らなかった世界の情報を交換できます。
●プレゼンオフのあらすじ
遡ること2年弱。
「ポケファンオフ」という、ポケモンオタク界のハナダのどうくつのような特濃のコミュニティがありまして。
ある日のこと、そのメンバー数人がカラオケボックスに集まって、酒を飲みつつ他愛のない話に興じていました。
商標・許諾等の権利関係に異常に詳しく、新しいぬいぐるみを見たらまず商品タグをチェックする「タグチェックのFifi」。
アニポケのサトシのピジョンが写っているカットを見せると、話数とタイトルを教えてくれる「サトシのピジョン警察おはる」。
ポケモンザムービーの短編が好きすぎて、DVDをコマ送り再生で繰り返し鑑賞している「コマ送りのみってぃ」。
ポケモンの各種イベントでいつも水色のパーカーとヌマクローのお面を着けている「ヌマクロー人間つくね」。
通り名は僕が勝手につけましたが、通り名をつけるに相応しい面々です。
ちなみに僕、ポケモンカードの文化と歴史を数百行に渡る年表に纏めている「ポケカ年表のなにものか」です。
よろしくお願いいたします。
当日の流れはよく覚えていませんが、みってぃさんが何かの拍子に「プレゼンやろう」と言い出しました。
全員頭がおかしい上に酒も回っていたので、即座にプレゼンターが5人決まりました。
これが事の発端です。
ポケファンプレゼンオフは第1回が19人、第2回が35人とそこそこの人気イベントとなりました。
僕も2回とも参加して発表しましたが、全面的に楽しんで大いに満足しました。
僕の第2回のレポートがこちら。
【レポート】ポケファン番外編~第2回プレゼンオフ~[20170128] その第2回の参加者のツイートまとめがこちら。
ポケファン番外編【第二回プレゼンオフ】のツイートまとめ●ポケカプレゼンオフへ向けて
ポケファンプレゼンオフへ参加した僕は、この企画をポケカ界隈への輸入を画策しました。
オールジャンルではなく、よりポケカ界隈向けに絞ったコアな話をしたい、聞きたいという考えです。
早速何人かに伝えてみましたが、案の定というかなんというか「何それ?」といった反応が殆どでした。
そう、僕なにものかはプレゼンのプレゼンが下手だったのでした。
そんな中、前向きな反応をくれたのがうきにんさん。
ネタをいくつか出してくれた上に、下調べ等色々と提案してくれて、徐々に企画が形になり始めました。
その一環で国会図書館に行ったり家で読書会をやったり珍妙な企画が色々と実現しました。
うきにんさんのネタ出しがこちら。
うきにんポケカライブに行くその2&ポケファンを妄想する国会図書館へ調査に行ったレポートがこちら。
【レポート】ポケカ国会図書館オフ[20170612-20170613]読書会をやったレポートがこちら。
【レポート】ポケカ読書オフ[20170916]その後も他に声をかける人の候補とか当日のタイムテーブルとか、うきにんさんには結構相談させていただきました。
実質的には共催の形です。
ちなみに会場を飯田橋にしたのは我々が焼き鳥が好きだからで、飯田橋には焼き鳥屋さんが沢山あるからです。
そんなこんなで9月目標で開催の予定を立てました。
しかし直後にチャンピオンズリーグ2018横浜大会が重なってしまったため11月に延期。
すると今度はシティリーグバトロコ柏が発表され、更にうきにんさんがお仕事の都合でマレーシアに島流しに。
色んなアクシデントに見舞われながらも、さあどうするどうなるといったところで当日を迎えました。
●発表レポート
タイムテーブルは至ってシンプル。
機材チェックと軽い挨拶のあと、転換と質疑応答込みで1人40分ずつ発表、を6人分繰り返します。
以下、概要と感想。
【トイ「ファンデッキであそぼう」】

今やファンデッキの伝道師となったトイさん。
2017年「春のファンデッキコンテスト」「夏のファンデッキコンテスト」の主催に引き続き、この会でもファンデッキをテーマに発表していただきました。
ポケモンカードの生みの親である石原恒和は、ポケモンカードというゲームについていくつかの書籍で言及しています。
ポケモンとポケモンカードは同時開発された兄弟のようなゲームであること。
ポケモントレーナーになってポケモンバトルをするカードゲームとしてデザインされていること。
楽しみ方を競技と遊戯の2つの軸で捉えていること。
等々。
初期のポケモンカードでは「ファンデッキ」は「デッキ」の概念に内包されており、独立した概念が存在しませんでした。
つまり、「ファンデッキ」は決して特殊な遊び方ではなく、実はポケモンカードの本来の遊び方だったのです。
トイさんの発表は、「お互いにfunであること」というキーワードで締めくくられました。
トイさんとファンデッキにまつわる活動が、全ての人にとっての楽しくポケモンカードを遊ぶことについて考えるきっかけとなればと思います。
トップバッターとして、非常に隙の無い綺麗なプレゼンだったのも素敵。
いち早くレポートを上げてくれたトイさんの記事はこちら。
といぶろ - 第1回ポケモンカードプレゼンオフでしゃべってきました!といぶろ - プレゼンの作り方で大事なことを10個にまとめてみた。※意識高い系注意報【おかしょー「リザードン(第1弾)の素晴らしさについて語る」】

ポケファンプレゼンオフでは非常に熱のこもったプレゼンで定評のあったおかしょーさん。
今回はリザードンについて熱く語っていただきました。
第1弾のリザードンはポケモンカードのシンボル的存在です。
HP、ワザのダメージ共に最高の数値を設定され、最強のポケモンカードとしてデザインされています。
枠いっぱいに描かれたイラストもこの上ない迫力です。
リザードンが欲しくてパックを剥き続けたおかしょーさんの気持ちがよくわかりました。
おかしょーさん、語っている最中にどんどんヒートアップしていって、どんどん前に出てきて、机とかプロジェクターに体をぶつけるシーンがちらほら。
そう、リザードンは全ての小学生男子をこのように熱狂させるカードだったんです。
それを身をもって伝えてくれたおかしょーさんのプレゼンでした。
【KZ「親子プレイヤーにとっての自主大会とは」】

息子はやとくんと共に親子プレイヤーとして活動し、大田区蒲田で「MTリーグ」という中規模の自主大会を開催されているKZさん。
親子プレイヤーがどういった思いでポケモンカードに取り組んでいるのかについて、注目が集まりました。
実は、KZさんのイベントに対する考え方は、ご自身のブログで書かれています。
イベント開催にあたっての考え方、というのをここまで詳細に記されている例はあまりありません。
かけぬける - 第4回MTリーグ結果と総括しかし、この話は絶対に生で話してもらったほうがいいと思い、ある程度方向性を示した上でお声かけさせていただいた次第です。
KZさんのプレゼンでは、はやとくんが誕生日プレゼントにはじめてセットを手に入れるところから、順を追って話していただきました。
対戦相手をさせられ、イベントに付き添っているうちに徐々にポケカにのめり込んでいったということです。
ジュニアのトッププレイヤーのハイレベルな戦い、そしてその主役が自主大会を運営している方のご子息達である、という法則性への気付きがMTリーグにつながりました。
この辺り、個人的な体験談が中心ではありましたが、モデルケースとして非常に貴重な話を聞かせていただいたと思います。
後半は、MTリーグを運営するにあたっての試行錯誤のお話をしていただきました。
KZさんのお人柄は、温和で知的で物静かなイメージで、イベント自体も大きく盛り上がっているイメージは正直ないです。
しかしいろんな工夫や気遣いやその他もろもろの細かい創意工夫が、イベントの継続開催を下支えしているのがわかるお話でした。
「勝った喜びや負けた悔しさを知って、大人になった時のいい思い出にしてくれたらいい」
最高です。
質疑応答の時間で出てきた言葉なんですが、多分これ台本にないんですよ。
こういうのがすっと出てくるってことは、常にこういう思いが胸にあるってことです。
いい言葉すぎて泣きそうでしょ。
人の親ってやつはさ。
泣くよこれ。
もうね、ポケカはスポーツ。
KZさんのレポートはこちら。
かけぬける - 第1回ポケカプレゼンオフ【708「現代旧裏について語ろう】

関東旧裏オフ主催の708さんのプレゼンです。
新弾や公式大会には目もくれず、約20年前に生産が終了した所謂「旧裏面」をひたむきに遊び続けている「旧裏オフ」という不思議なコミュニティがありまして。
スタンダードのレギュレーションしか知らない人たちに、この活動をどうしても紹介したいという思ってオファーしました。
案の定というかなんというか、自己紹介に対してギャラリーから「ひえー!」とか「やばい人だー!」との声が飛び出しました。
いわゆる「旧裏」は1996年10月20日の発売から2001年4月20日のneo4「闇、そして、光へ…」までの約4年半の期間を指します。
ちなみに2001年7月7日は新しい裏面のカードが発売された「旧裏命日」だそうです。
この時代のカードは見える・見えないを問わず様々な形で現代のカードにリメイクされて受け継がれています。
今のポケモンカードのご先祖様というわけですね。
旧裏の環境には、当然ながら新しいカードもレギュレーションも増えることはありません。
そのため、独自に殿堂ポイントを設定したり、「マイナードラフト」「旧裏モミール」等、独自の遊び方を次々と開発しているそうです。
中でも、2000年発売の骨董品とも言えるスターターを使った「neo1ドラフト」という遊び方は狂気の沙汰。
このように、20年近くも同じカードで遊んでいるため、708さんの時間感覚は相当に狂ってしまっているようでした。
「特殊能力(当時の用語)」を「特性」に言い換えたり、メガニウムやハガネールを「新ポケモン」と言ってしまって言い直したり、その度にギャラリーから笑いが巻き起こっていたのでした。
しかし「現代旧裏」ってほんとなんなんでしょうね。
いい意味でこの日一番気持ち悪い話だったと思います。
この人の動画を一番よく見返してます。
【klov「ポケモンカードはインフレしているのか?】

データ分析が本職のklovさんです。
ポケカ界隈でこういうデータ分析を得意とする人間は歴史的に見てもあまりいないので、本当に貴重な発表です。
こちらの発表は、ワザのダメージや数字を分析することで、ポケカのゲームデザインの向かう先を知ろうというものです。
「クロックperエネルギー(C/E)」という独自の指標で、ダメージ効率からゲームテンポを数値化して可視化することで、ゲームデザインを数値で比較することが可能になりました。
僕は数字アレルギーがあるので細かい話はわからなかったですが、確かにグラフで見るとゲームテンポは高速化して改善されているのが感じられました。
また、長くポケカを遊んでいる人なら、ADVのexがBWでEXとしてリメイクされたのはまだ記憶に新しいとかと思いますが、これはポケカのゲームデザインが2週目に入っている証拠で、どうやら1サイクル目でのゲームテンポの悪さを2サイクル目で改善しようという意図が汲み取れるようです。
この解釈をklovさんは「2サイクル理論」として定義づけました。
ちなみに、データの打ち込みに1日~2日かかったそうですが、それが結構楽しかったとおっしゃっていて、なんだこの人も結局変態かと思いました。
真面目にデータの話してるのに、ギャラリーが笑いをこらえきれなくなり、「笑うとこじゃないから!」ってツッコミが入るシーンが2回ほど。
結果的に難しいお話を楽しく理解する不思議な発表となりました。
【なにものか「ポケモンカードユーザー史」】

ポケモンカード文化史を追いかけている、私なにものかの発表です。
資料はこちら。
excelのでかい表です。PCで見てください。
https://1drv.ms/x/s!AkEvH-dsmZLepBEtp7cdcUrjeL6w「ポケモンカードの歴史」が語られるとき、トピックはカードの発売だったりイベントの開催だったり、メーカー側の話が主体です。
ところが、その裏でユーザーが何をやっていたか、についてはあまり語られることがありません。
ユーザーの活動が忘れ去られてしまうのではないかという危機感を覚えた僕は、年表を作ったりしてユーザーの活動をまとめる取り組みに着手しました。
今回のプレゼンオフという企画もその一環です。
自分のプレゼンでは、ポケモンカード発売以降、どのような層のプレイヤーがどのような活動を行っていたか、を時系列順にお話しさせていただきました。
「ポケカのユーザーは、初代の地域ベースポケモンのブームを経て、衰退期をインターネットの力で乗り越え、世界大会でトーナメントシーンを大きく盛り上げ、海外の素晴らしいイベント文化を持ち帰り、イベントオーガナイザーとしてメーカーを巻き込んで新しい世界を作っている」という大きなストリームを感じてもらえればと思います。
この先の我々ユーザーの在り方については、みんなで考えていきましょう、ということで。
トリがぐちゃぐちゃですみません。
プレゼン自体はかなりボロボロだったので、この内容については別途記事にして発表しようとおもいます。
本当はうきにんさんがいい感じに締めてくれる予定だったんです。
感想は他の方の記事を読んでください。
丸投げ。
●うきにん「マレーシアにポケモンカードはあるのか?」
あえなくマレーシア出張になってしまったうきにんさんによる現地レポート。
僕なにものかが代わりに読み上げさせていただく形としました。
結論からいうと、マレーシアにポケモンカードはある!
しかも結構ショッピングモールが綺麗だしでかい!
普段マレーシアの情報なんて滅多に入ってこないと思うので、なかなか新鮮だったのではないでしょうか。
…
●まとめ
ポケカプレゼンオフは、一応の成功を収めました。
参加者の皆様の感想を伺う限り、満足度も非常に高かったかと思います。
僕が自分のプレゼンで伝えたかったこと、ポケカプレゼンオフ自体を通して示したかったことはひとつ。
「ポケモンカードの楽しみ方はもっと多様化できる」ということです。
ポケカプレゼンオフ参加された方も、まだまだのキミも、ポケモンカード楽しく遊べるかな?に挑戦だ!
How's your mouth rolling today!
そして、今回突然の海外出張であえなく欠席となってしまったうきにんさん。
イベントのコンセプトからして、この方をどうしても喋らせたいので、絶対に第2回を企画します。
よろしくお願いいたします。
●プレゼンオフとは
勝手にざっくりまとめると「大人のなんでも発表会」。
ある程度ジャンルを絞って自分の好きなテーマで自由にプレゼンするという遊びです。
濃いめのオタクがいる界隈でぽつりぽつりと企画されているようです。
●プレゼンオフのよさ
喋るだけで聴くだけ。
これだと何が楽しいのかわからないかと思います。
事実、自分が体験してみるまでは僕もそう思っていました。
が、これが想像を遥かに超えて楽しい。
1つめは、プレゼンという形式のよさ。
ざっくばらんに話し合うのではなく、1人がまとまった時間フリーで話すことによって、より自由なテーマをより深く掘り下げることができます。
2つめは、オフラインという形式のよさ。
音、映像、時間、空間などの三次元的な要素をフルに使っての発表は、ブログなんかで発表するのに比べると情報の鮮度や伝わる熱量が段違いです。
3つ目は、オムニバス形式のよさ。
興味に合わせて情報を取捨選択していたのでは到底知ることのできない、まだ知らなかった世界の情報を交換できます。
●プレゼンオフのあらすじ
遡ること2年弱。
「ポケファンオフ」という、ポケモンオタク界のハナダのどうくつのような特濃のコミュニティがありまして。
ある日のこと、そのメンバー数人がカラオケボックスに集まって、酒を飲みつつ他愛のない話に興じていました。
商標・許諾等の権利関係に異常に詳しく、新しいぬいぐるみを見たらまず商品タグをチェックする「タグチェックのFifi」。
アニポケのサトシのピジョンが写っているカットを見せると、話数とタイトルを教えてくれる「サトシのピジョン警察おはる」。
ポケモンザムービーの短編が好きすぎて、DVDをコマ送り再生で繰り返し鑑賞している「コマ送りのみってぃ」。
ポケモンの各種イベントでいつも水色のパーカーとヌマクローのお面を着けている「ヌマクロー人間つくね」。
通り名は僕が勝手につけましたが、通り名をつけるに相応しい面々です。
ちなみに僕、ポケモンカードの文化と歴史を数百行に渡る年表に纏めている「ポケカ年表のなにものか」です。
よろしくお願いいたします。
当日の流れはよく覚えていませんが、みってぃさんが何かの拍子に「プレゼンやろう」と言い出しました。
全員頭がおかしい上に酒も回っていたので、即座にプレゼンターが5人決まりました。
これが事の発端です。
ポケファンプレゼンオフは第1回が19人、第2回が35人とそこそこの人気イベントとなりました。
僕も2回とも参加して発表しましたが、全面的に楽しんで大いに満足しました。
僕の第2回のレポートがこちら。
【レポート】ポケファン番外編~第2回プレゼンオフ~[20170128] その第2回の参加者のツイートまとめがこちら。
ポケファン番外編【第二回プレゼンオフ】のツイートまとめ●ポケカプレゼンオフへ向けて
ポケファンプレゼンオフへ参加した僕は、この企画をポケカ界隈への輸入を画策しました。
オールジャンルではなく、よりポケカ界隈向けに絞ったコアな話をしたい、聞きたいという考えです。
早速何人かに伝えてみましたが、案の定というかなんというか「何それ?」といった反応が殆どでした。
そう、僕なにものかはプレゼンのプレゼンが下手だったのでした。
そんな中、前向きな反応をくれたのがうきにんさん。
ネタをいくつか出してくれた上に、下調べ等色々と提案してくれて、徐々に企画が形になり始めました。
その一環で国会図書館に行ったり家で読書会をやったり珍妙な企画が色々と実現しました。
うきにんさんのネタ出しがこちら。
うきにんポケカライブに行くその2&ポケファンを妄想する国会図書館へ調査に行ったレポートがこちら。
【レポート】ポケカ国会図書館オフ[20170612-20170613]読書会をやったレポートがこちら。
【レポート】ポケカ読書オフ[20170916]その後も他に声をかける人の候補とか当日のタイムテーブルとか、うきにんさんには結構相談させていただきました。
実質的には共催の形です。
ちなみに会場を飯田橋にしたのは我々が焼き鳥が好きだからで、飯田橋には焼き鳥屋さんが沢山あるからです。
そんなこんなで9月目標で開催の予定を立てました。
しかし直後にチャンピオンズリーグ2018横浜大会が重なってしまったため11月に延期。
すると今度はシティリーグバトロコ柏が発表され、更にうきにんさんがお仕事の都合でマレーシアに島流しに。
色んなアクシデントに見舞われながらも、さあどうするどうなるといったところで当日を迎えました。
●発表レポート
タイムテーブルは至ってシンプル。
機材チェックと軽い挨拶のあと、転換と質疑応答込みで1人40分ずつ発表、を6人分繰り返します。
以下、概要と感想。
【トイ「ファンデッキであそぼう」】

今やファンデッキの伝道師となったトイさん。
2017年「春のファンデッキコンテスト」「夏のファンデッキコンテスト」の主催に引き続き、この会でもファンデッキをテーマに発表していただきました。
ポケモンカードの生みの親である石原恒和は、ポケモンカードというゲームについていくつかの書籍で言及しています。
ポケモンとポケモンカードは同時開発された兄弟のようなゲームであること。
ポケモントレーナーになってポケモンバトルをするカードゲームとしてデザインされていること。
楽しみ方を競技と遊戯の2つの軸で捉えていること。
等々。
初期のポケモンカードでは「ファンデッキ」は「デッキ」の概念に内包されており、独立した概念が存在しませんでした。
つまり、「ファンデッキ」は決して特殊な遊び方ではなく、実はポケモンカードの本来の遊び方だったのです。
トイさんの発表は、「お互いにfunであること」というキーワードで締めくくられました。
トイさんとファンデッキにまつわる活動が、全ての人にとっての楽しくポケモンカードを遊ぶことについて考えるきっかけとなればと思います。
トップバッターとして、非常に隙の無い綺麗なプレゼンだったのも素敵。
いち早くレポートを上げてくれたトイさんの記事はこちら。
といぶろ - 第1回ポケモンカードプレゼンオフでしゃべってきました!といぶろ - プレゼンの作り方で大事なことを10個にまとめてみた。※意識高い系注意報【おかしょー「リザードン(第1弾)の素晴らしさについて語る」】

ポケファンプレゼンオフでは非常に熱のこもったプレゼンで定評のあったおかしょーさん。
今回はリザードンについて熱く語っていただきました。
第1弾のリザードンはポケモンカードのシンボル的存在です。
HP、ワザのダメージ共に最高の数値を設定され、最強のポケモンカードとしてデザインされています。
枠いっぱいに描かれたイラストもこの上ない迫力です。
リザードンが欲しくてパックを剥き続けたおかしょーさんの気持ちがよくわかりました。
おかしょーさん、語っている最中にどんどんヒートアップしていって、どんどん前に出てきて、机とかプロジェクターに体をぶつけるシーンがちらほら。
そう、リザードンは全ての小学生男子をこのように熱狂させるカードだったんです。
それを身をもって伝えてくれたおかしょーさんのプレゼンでした。
【KZ「親子プレイヤーにとっての自主大会とは」】

息子はやとくんと共に親子プレイヤーとして活動し、大田区蒲田で「MTリーグ」という中規模の自主大会を開催されているKZさん。
親子プレイヤーがどういった思いでポケモンカードに取り組んでいるのかについて、注目が集まりました。
実は、KZさんのイベントに対する考え方は、ご自身のブログで書かれています。
イベント開催にあたっての考え方、というのをここまで詳細に記されている例はあまりありません。
かけぬける - 第4回MTリーグ結果と総括しかし、この話は絶対に生で話してもらったほうがいいと思い、ある程度方向性を示した上でお声かけさせていただいた次第です。
KZさんのプレゼンでは、はやとくんが誕生日プレゼントにはじめてセットを手に入れるところから、順を追って話していただきました。
対戦相手をさせられ、イベントに付き添っているうちに徐々にポケカにのめり込んでいったということです。
ジュニアのトッププレイヤーのハイレベルな戦い、そしてその主役が自主大会を運営している方のご子息達である、という法則性への気付きがMTリーグにつながりました。
この辺り、個人的な体験談が中心ではありましたが、モデルケースとして非常に貴重な話を聞かせていただいたと思います。
後半は、MTリーグを運営するにあたっての試行錯誤のお話をしていただきました。
KZさんのお人柄は、温和で知的で物静かなイメージで、イベント自体も大きく盛り上がっているイメージは正直ないです。
しかしいろんな工夫や気遣いやその他もろもろの細かい創意工夫が、イベントの継続開催を下支えしているのがわかるお話でした。
「勝った喜びや負けた悔しさを知って、大人になった時のいい思い出にしてくれたらいい」
最高です。
質疑応答の時間で出てきた言葉なんですが、多分これ台本にないんですよ。
こういうのがすっと出てくるってことは、常にこういう思いが胸にあるってことです。
いい言葉すぎて泣きそうでしょ。
人の親ってやつはさ。
泣くよこれ。
もうね、ポケカはスポーツ。
KZさんのレポートはこちら。
かけぬける - 第1回ポケカプレゼンオフ【708「現代旧裏について語ろう】

関東旧裏オフ主催の708さんのプレゼンです。
新弾や公式大会には目もくれず、約20年前に生産が終了した所謂「旧裏面」をひたむきに遊び続けている「旧裏オフ」という不思議なコミュニティがありまして。
スタンダードのレギュレーションしか知らない人たちに、この活動をどうしても紹介したいという思ってオファーしました。
案の定というかなんというか、自己紹介に対してギャラリーから「ひえー!」とか「やばい人だー!」との声が飛び出しました。
いわゆる「旧裏」は1996年10月20日の発売から2001年4月20日のneo4「闇、そして、光へ…」までの約4年半の期間を指します。
ちなみに2001年7月7日は新しい裏面のカードが発売された「旧裏命日」だそうです。
この時代のカードは見える・見えないを問わず様々な形で現代のカードにリメイクされて受け継がれています。
今のポケモンカードのご先祖様というわけですね。
旧裏の環境には、当然ながら新しいカードもレギュレーションも増えることはありません。
そのため、独自に殿堂ポイントを設定したり、「マイナードラフト」「旧裏モミール」等、独自の遊び方を次々と開発しているそうです。
中でも、2000年発売の骨董品とも言えるスターターを使った「neo1ドラフト」という遊び方は狂気の沙汰。
このように、20年近くも同じカードで遊んでいるため、708さんの時間感覚は相当に狂ってしまっているようでした。
「特殊能力(当時の用語)」を「特性」に言い換えたり、メガニウムやハガネールを「新ポケモン」と言ってしまって言い直したり、その度にギャラリーから笑いが巻き起こっていたのでした。
しかし「現代旧裏」ってほんとなんなんでしょうね。
いい意味でこの日一番気持ち悪い話だったと思います。
この人の動画を一番よく見返してます。
【klov「ポケモンカードはインフレしているのか?】

データ分析が本職のklovさんです。
ポケカ界隈でこういうデータ分析を得意とする人間は歴史的に見てもあまりいないので、本当に貴重な発表です。
こちらの発表は、ワザのダメージや数字を分析することで、ポケカのゲームデザインの向かう先を知ろうというものです。
「クロックperエネルギー(C/E)」という独自の指標で、ダメージ効率からゲームテンポを数値化して可視化することで、ゲームデザインを数値で比較することが可能になりました。
僕は数字アレルギーがあるので細かい話はわからなかったですが、確かにグラフで見るとゲームテンポは高速化して改善されているのが感じられました。
また、長くポケカを遊んでいる人なら、ADVのexがBWでEXとしてリメイクされたのはまだ記憶に新しいとかと思いますが、これはポケカのゲームデザインが2週目に入っている証拠で、どうやら1サイクル目でのゲームテンポの悪さを2サイクル目で改善しようという意図が汲み取れるようです。
この解釈をklovさんは「2サイクル理論」として定義づけました。
ちなみに、データの打ち込みに1日~2日かかったそうですが、それが結構楽しかったとおっしゃっていて、なんだこの人も結局変態かと思いました。
真面目にデータの話してるのに、ギャラリーが笑いをこらえきれなくなり、「笑うとこじゃないから!」ってツッコミが入るシーンが2回ほど。
結果的に難しいお話を楽しく理解する不思議な発表となりました。
【なにものか「ポケモンカードユーザー史」】

ポケモンカード文化史を追いかけている、私なにものかの発表です。
資料はこちら。
excelのでかい表です。PCで見てください。
https://1drv.ms/x/s!AkEvH-dsmZLepBEtp7cdcUrjeL6w「ポケモンカードの歴史」が語られるとき、トピックはカードの発売だったりイベントの開催だったり、メーカー側の話が主体です。
ところが、その裏でユーザーが何をやっていたか、についてはあまり語られることがありません。
ユーザーの活動が忘れ去られてしまうのではないかという危機感を覚えた僕は、年表を作ったりしてユーザーの活動をまとめる取り組みに着手しました。
今回のプレゼンオフという企画もその一環です。
自分のプレゼンでは、ポケモンカード発売以降、どのような層のプレイヤーがどのような活動を行っていたか、を時系列順にお話しさせていただきました。
「ポケカのユーザーは、初代の地域ベースポケモンのブームを経て、衰退期をインターネットの力で乗り越え、世界大会でトーナメントシーンを大きく盛り上げ、海外の素晴らしいイベント文化を持ち帰り、イベントオーガナイザーとしてメーカーを巻き込んで新しい世界を作っている」という大きなストリームを感じてもらえればと思います。
この先の我々ユーザーの在り方については、みんなで考えていきましょう、ということで。
トリがぐちゃぐちゃですみません。
プレゼン自体はかなりボロボロだったので、この内容については別途記事にして発表しようとおもいます。
本当はうきにんさんがいい感じに締めてくれる予定だったんです。
感想は他の方の記事を読んでください。
丸投げ。
●うきにん「マレーシアにポケモンカードはあるのか?」
あえなくマレーシア出張になってしまったうきにんさんによる現地レポート。
僕なにものかが代わりに読み上げさせていただく形としました。
結論からいうと、マレーシアにポケモンカードはある!
しかも結構ショッピングモールが綺麗だしでかい!
普段マレーシアの情報なんて滅多に入ってこないと思うので、なかなか新鮮だったのではないでしょうか。
…
●まとめ
ポケカプレゼンオフは、一応の成功を収めました。
参加者の皆様の感想を伺う限り、満足度も非常に高かったかと思います。
僕が自分のプレゼンで伝えたかったこと、ポケカプレゼンオフ自体を通して示したかったことはひとつ。
「ポケモンカードの楽しみ方はもっと多様化できる」ということです。
ポケカプレゼンオフ参加された方も、まだまだのキミも、ポケモンカード楽しく遊べるかな?に挑戦だ!
How's your mouth rolling today!
そして、今回突然の海外出張であえなく欠席となってしまったうきにんさん。
イベントのコンセプトからして、この方をどうしても喋らせたいので、絶対に第2回を企画します。
よろしくお願いいたします。